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一人ひとりが主人公。未来に輝く本物の学力のために |
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松山市の山間部に位置する日浦小中学校でラインズeライブラリアドバンスの研究利用が始まったのは、今から約半年前の2月。学年末、そして年度初めに集中的に利用したところ、4月の学力テストで驚くべき結果が出たという。全国平均を下回って伸び悩んでいた教科の点数が軒並みアップして全国平均を超えたのだ。さらに、「ひうらオリンピック」の名で定期的に行っている校内の漢字・計算テストの点数も着実に伸びている。 同校の学力向上への軌跡を武田峰紀校長に熱く語ってもらった。 |
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大切なのは学習習慣。学び方を定着させる3点セット |
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輝かしい成果が出たのはeライブラリアドバンスが特効薬となったわけではない。今までの地道な積み重ねの土台があるからこそ効果が現れたのだ。「eライブラリは組み合わせによって効果が発揮される。そのための底辺構造をつくるのが学校の役目」と武田校長先生。学力を支える底辺構造とは、習慣力、すなわち生活習慣と学習習慣であり、この習慣力をつけるのに非常に大きな役割を果たしているのが、日浦小中学校オリジナルの小冊子『ひうら学びのすすめ』だ。 |
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子どもたちにメッセージを送り続ける
武田峰紀校長先生 |
これは小中9年間で確実に身につけさせたい力をまとめたもので、学習する上での基本的な約束事やノートの取り方、家庭学習の方法、さらに保護者の声かけに関するアドバイスなどが具体的に記載されている。各家庭に2冊ずつ配布され、子ども用は日々の授業の中で折に触れて確認できるよう教室に常時置いている。まさに学校と家庭が一体となって子どもを見守り導く体制と、学ぶ喜びへの願いが具現化されたものだ。
そして『ひうら学びのすすめ』と共に学力の底辺構造を形成しているのが、先生方が一年かけて作成した問題集『漢字はかせ・計算はかせ』を使った10分間ドリル・スパイラル学習の実践と、その成果を図る学内テスト『ひうらオリンピック』だ。
「オリンピックで80点以上とってメダル獲得!」を目標に、学校や家庭でドリル学習を続けていくことで基礎基本の定着を図る。そしてこの地道な実践を後押しするのが、「真の学力とは学び続ける力」という武田校長をはじめとする先生方や保護者の思いがこめられた学びのすすめ。これが日浦小中学校の学力を支える3点セットの底辺構造なのだ。 |
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改善を重ねた「学びのすすめ」には
ステープラで教材作成 |
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eライブラリは自信の種。組み合わせによって大きく芽が出る! |
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さて、日浦小中学校では出る幕なしとも思われるeライブラリアドバンスだが、学力向上への取り組みの中でどのような役割を担ってきたのだろうか。 |
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「次にはこんなことをやってみたいという子どもの意欲をかきたてる教材がeライブラリには入っている」と武田校長。オリンピックで「やれば出来る!自分はやれるんだ!」という自信をつけた子どもたちに「こんな教材でもやれるよ。次はここだね」と、次のステップを示していくための補助教材としての役割を挙げてくれた。
小中学校ともに、放課後のスクールバス出発までの時間を使ってのパソコン学習は、授業とは別の意欲学習という位置付けだ。放課後遊びたい心に打ち勝つ意欲は、まさに習慣力のたまもの。「ぼくは3年生で習ったところは全部終わったんだ」「家でもやってみたい」と意欲的に学習する子どもたち。自分の得点を記録する黄色いグラフの100点に届かない部分が気になるという子どもに、やり直しをするとグラフが伸びることを伝えると「いいこと教えてもらった!」と笑顔が返ってきた。
「20分という限られた時間でも、土台としての学び方が身についているから自信につながるような学習ができる。手書きドリルでの読み書き計算の基礎基本があるからこそパソコン学習で学力という層が重ねられていく」校長は確信をもって子どもたちを見守る。
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黄色のグラフは積み重ねの証 |
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心を育み本物の学力を |
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トータル的な人間形成を目指す日浦小中学校では、小中一貫教育校ならではの良さや恵まれた自然環境を生かした体験活動、表現活動に力を入れているが、なかでも先生方が大切にしている実践の一つに『心の軌跡プロジェクト』がある。これは子どもたちが体験活動などで感じたことを文章と絵で自由に表現し、その記録を卒業まで綴っていく長期的取り組みで、国語的指導よりも子どもが自分の言葉で表現する姿勢を尊重している。 自分の心を綴ることで自分の人生の『主人公』になってほしいという願いが込められたこの実践を支えるのは、やはり基礎基本だ。「表現することは読むこと書くことの延長。感性を磨くためには書かなくてはならない!」という武田校長がプロデュースする特色ある取り組みの数々もまた、日浦の子どもたちの学力、真に豊かな学力づくりにつながっているのだ。 |
本気・本腰・本物!
小学校から中学校校舎を望む |
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先生方の次の課題は情報モラル教育の創造。「心は心でせまる」をコンセプトに、道徳をベースとした情報、教科の枠をこえたアイディアあふれる学習活動は、子どもたちの心にどのように刻まれるのだろうか。その成果発表は2009年11月だ。(2009年7月) |
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−DATA− |
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愛媛県 松山市立日浦小中学校 |
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[児童生徒数] 78名/全9学級
[コンピュータ台数] 小学校パソコン室 児童用15台・先生用1台・サーバ1台
中学校第1パソコン室 生徒用16台・先生用1台・サーバ1台
中学校第2パソコン室 生徒用12台(市内の中古パソコンを譲り受け設置)
[校内LAN整備状況]普通教室にノートパソコン、プロジェクター常時設置(プロジェクター計13台) |
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